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かきたまじる

このブログは薬研沼どっぷりなガチャ好きのお子ちゃまがお送りします

半年後もう一度読ませる恋愛小説

個人日記-日記 個人日記 個人日記-ライン

切り替えが早い女とはよく言ったものだ。どこの本を見ても書いてある。女は過去の男などすぱっと忘れて次の人に行くのだと。
(すぱっと忘れられない人がここにいますよ)
そう思いながら本を閉じた。ため息をつく。目を瞑る。脳裏に浮かぶのはかの人のことだった。イヤホンを耳に刺し、iPodで音楽を流した。ポルノグラフィティの空想科学少年が流れた。
ハートも鉄になるのさ、という軽快な何度も聞いたメロディをいつの間にか口ずさんでいる。わたしのハートも鉄にしてしまいたい。この感情をなくしたい。

「馬鹿だな、わたしは。なんでだろうなー」

答えはわかるようで、わからないのだ。いや、はたして、あれを好きでい続けることは間違いなく心の負担になっているのである。いちいちあれの動作一つ一つに意味を求め、かつての安らぎを夢見て、元の木阿弥に戻ることを夢見ているのだ。ありえない、ありえないと分かっているのにだ。しかし、事実話していて一番楽しい人ではあるし、しばらく会えないと寂しいと感じ、突然出会うと挙動不審になってしまう、いろんな意味で他の人と違うのだ。

嫌いになればよいと思った。忘れようと思った。距離を取ろうと試みた。無理だった。できやしない。簡単にできたらそうそう苦労はしないのだ!今なら今まで毛嫌いしてきた恋愛ソングの数々に共感することができてしまう!

わたしは紙を手に取る。ペンを持つ。
それは未来の自分への手紙である。
さすがに半年も立ちゃあ忘れられているだろうよ、とその手紙を半年後の手帳のページにはさむ。

その手紙にはこう書いてあった。かの人のことは、もう忘れましたか。と。

6月の私へ
6月の私がここを見ることはありませんが、忘れることは叶いませんでした。
ごめんなさい。
12月の私より

written by iHatenaSync