かきたまじる

駅メモ・リヴリー・ノベルゲームが好き

仮家族

私のハンドルネームって結構珍しいと思ってます。珀桃、ですからね。白桃ならかなりいろいろいるでしょうけども…。だからエゴサーチした時に私と同じハンドルネームを使っている人がいるとびっくりします。愛する彼女がいるらしいリア充珀桃とか、黒い珀桃とか、偶然ハンドルネームの一部が被っている珀桃とか。

そんなことよりかなりびっくりしたことがあります。
名前が被るくらい偶然でありそうです。それはいいとして…

唐突に6年くらい前の話をします。なんか「このノートは誰が書いたのか」みたいな展開だなーと今書いてて思ったのですがこっちは現実の話です。
当時私はとある掲示板にとある恋愛小説を投稿しておりました。タイトルは仮家族です。

将来結婚しようと約束し一夜をともにした二人の元に突然彼女の許嫁を名乗る男が登場する。彼女と許嫁は結婚させられそうになる。しかし彼女は結婚式本番で逃げ出す。その後の行方は分からない。落ち込む彼氏の前に謎の妊婦が登場。そしてその妊婦こそ逃げ出した彼女だった。

っていう筋書きの話です。

で、エゴサーチしていたらタイトルが仮家族で投稿主が珀桃という小説用掲示板に投稿された作品を発見したのです。
…?こんなところに投稿した覚えがない。
気になって文章を見てみると、多少違うところがあるものの、だいたいストーリー展開は同じです。中学で運命的な出会いをし、その後許嫁が現れ…です。
ただ、ストーリー展開がものすごく唐突でした。

主人公、運命の相手への第一印象は「怖そう」

入学して一ヶ月で特に何もないのにその怖い相手から告白を受ける。

そして友人に背中をおされて付き合いを開始する。

えっ?怖い相手と普通につきあっちゃう?それおかしくね?なんかもっとこうさ、主人公と運命の相手の間でお互いに惚れちゃうような出来事が欲しい。

さらに次の投稿ではもう二人とも二十歳をなんの前置きもなしに超えている。彼氏側のプロボーズでようやく分かることだった。彼氏のプロボーズも唐突過ぎる気がするがもう気にしない。唐突に始まる恋こそこの「仮家族」なのだ。
プロボーズを受けた主人公はいきなりすぎてびっくり!らしいですが、いきなりすぎてびっくりしたいのは私です。
後、このあたり、思い悩む主人公が友人への相談を嫌味になるとか考えているけど、結婚を友人のためにとりやめるなんか彼氏に対して失礼です。彼氏だって頑張ってプロボーズしてるに違いないのに、友人との関係が壊れるから断る、って考えられる主人公すごい!あなたと友人の関係ってそんなに脆いんだとつっこみたくなります。

母に許嫁の存在を伝えられてびっくりする主人公。彼氏に伝えると公演で会おうという話になる。公園で目一杯楽しむ二人。彼氏に二人の思い出の場所へ連れ出されて、一日限りの仮の家族を過ごす二人。

うん…あのさぁ…なんか…デジャヴ感じる。
ここまで書いておいてなんですが、もう既に私の書いた仮家族という小説はどこ見ても見つけられませんでした。多分、掲示板自体なかったので閉鎖されたのでしょう。なのであくまでも私の記憶と照らし合わせながら書いております。別に波風立てようとかこれっぽっちも思ってません。ただびっくりしたから書いているだけです。

そしてこの許嫁がチャラすぎる!突然会ったばかりの女をホテルへ連れ込む。ホテルでいちゃついてたら植え込みから彼氏登場。

あれ?ホテルの中に植え込みがあるの?彼氏どうやって入ったんだ。お前は忍者か。しかもわざわざやって来ておきながら、すぐ退散しちゃう。なんだこのヘタレ。まあいいや。それよりさっきから唐突に視点が変わるので(主人公目線になったり彼氏目線になったり)戸惑うばかりです。
「俺は怪盗なんだぜ!」とか許嫁が突拍子もないことを言い出しました。オレ天使、いやオレ怪盗とかいうMAD動画を思い出した。お金のために彼女奪うとか、もういろいろ設定が破綻していてよくわかりません…もうつっこむのやめます。ちなみに許嫁もとい怪盗が彼女の唇を彼氏の目の前で奪うシーンで終わり、未完です。

さらに驚いたことにほぼ一分間隔で投稿されていました。事前に考えてから一斉に投稿したのかな…?ちなみに投稿年は2008年。もう6年も前のことです。6年経ってこのような「仮家族」と出会えるとは、運命を感じますね。

とりあえず唐突すぎるストーリー展開がツボでした。

written by iHatenaSync