かきたまじる

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ドライブ・マイ・カー

賞を獲ったとニュースで小耳に挟み、村上春樹原作なのね、妻が秘密を抱えたまま亡くなりドライバーと主人公がその妻の秘密に迫る!って感じなのね、ふーん、おもしろそう、と思って見に行きました。

 

結論から言いますと、わたしにはちょっとわかりにくかった。

ここから先映画のネタバレがすごくあるので見てない人は見ないでください。

 

 

 

本作、演劇と登場人物の重い過去を絡めながら話が進行するわけですがこの演劇、演劇がわたしにはいまひとつでした。それも理由の一因でしょう。後から調べたらサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」とチェーホフの「ワーニャ叔父さん」という演劇だったらしい。後者は他言語で手話、韓国語、映画、たくさん出てきて難しいし字幕はあるがなんか疲れる。なんせ3時間の映画だからなあ。

 

それより意味不明だったのは秘密を抱えてくも膜下出血で亡くなった妻の音。音は主人公家福との間に女の子をもうけているが、4歳の時に亡くす。それからなぜかセックスの時に脚本を思いつくようになるという、すごい哲学的な営みをするんですね?と思った。そして旦那をすごく愛しているのに、他の複数の男と寝る。?????????なんなの?この人????←ちょっと理解できませんでした。なんで不倫するのかなど亡くなってから掘り下げているのでしょうが、わたしの頭では理解できませんでした。

 

物語の途中から主人公の車のドライバーである無口無表情な若い女性みさきが出てくるんですが、ドライブを通して彼女との距離がだんだん縮まっていく描写は好きです。ここが好き(大事なので2回言う)。

 

最初は頑なに「自分で運転する」とみさきを断る家福だが、ドライブして彼女の運転がすばらしいと気づき、それからは彼女に運転を任せるようになる。後部座席に座っていた家福だが、ある日を境に助手席に座るようになる。喫煙は外でと言っていたが、終盤はふたりでサンルーフを開けて吸うようになる。

 

彼女の重い過去を少しずつ知っていく。北海道の実家を災害でなくしたこと、二重人格の母のこと、母を見殺しにしたこと、母のもうひとつの人格が唯一の友達だったこと。「母を見殺しにした」と思うみさきと「妻を殺した」と思う家福はふたりでみさきの実家のある北海道までドライブするのである。

 

原作小説の方も読んでみようかな。