レイジングループという2年くらい前にどハマりしたADVの小説とアンソロが出てました。アンソロに凪のお暇のコナリミサトが参加、とあって、レイジングループもコナリミサトも好きなので楽しみに待ってました。
もちろん期待を裏切らない面白さ。まず小説から感想。
小説は黄泉ルート途中まで。ゲームのノベライズなので、1回ゲームクリア済みには目新しくない?そんなことはない。書きおろしの表紙イラストが素敵だししかも中にこれまた書きおろしの挿絵が。しかもカラー。ええ何この大盤振る舞い。イラストだけじゃない、小説という新たな媒体で魅せてくれるレイジングループの世界に引き込まれる。なんというか、こう。うまく言えないが。面白い小説って読了後、記憶を消してもっかい読みたいとか、そういうことを思うんだけど、まあ自分レイジングループから2年は離れてたのね。さすがに、黄泉で誰が狼だったとかおおまかなあらすじは覚えてるけども、やっぱそこそこ忘れているのだ。そして小説を読むことで、「ああ、レイジングループって、やっぱ、いい…!!」と当時の夢中になってゲームをプレイした時に戻れるのですね。ああ、ああ、うん、うん、こーだった、こーだった、みたいな。なんだろ。エモいというのかこれが。レイジングループ超エモい。ちゃんと死に戻りシステムもあるし。死んだら羊さんのおなじみのセリフ出てくる。千枝実と房石の小気味好い掛け合いとか、後に印象が180度変わることとなる能里さんの第一印象、嫌味なおじさん、が見れたりと。
奈須きのこ氏の推薦が巻末に載ってるんだが、
この、どんな獣のものともよくわからないが、旨味迸る肉を噛みしめている感覚…本書を読んでいる最中、自分の心は一年前のあの時に戻っていました。ゲーム版を未プレイの方にも、プレイ済みの方にも、本書は新鮮な読後感を与えてくれることでしょう
まさにこれに尽きる。もうね、ストーリーすごすぎるしキャラクター魅力的すぎるから。推薦してくれる面々もそうそうたる顔ぶれで、Fateとかひぐらしとか428好きな自分はわくわくが止まらない。
2巻の予約始まってたので速攻で買った。
アンソロはだいたいこんな感じの話だ。
- 四畳半の宴の(コナリミサト)
千枝実と房石がまったりする話。レモン缶チューハイのラーメン煮込みとか試したいレシピが出てくる。最初の乾杯、TOGABEERである。トガビトノセンリツっぽいな。
- N氏について(今井哲也)
能里さんと李香子さんの話。くつろいでるりかこさんかわいい。赤面してる能里さんも良い。
- フォーリンラブ・ループループ(四ツ原フリコ)
レイジングループがギャルゲーに。攻略対象には男(狼じじいや巻島寛造も)もいるのに、めー子がいないとは何事。めー子レイジングループだけだとアレだが成長したらめっちゃかわいいんだぞ!!デスマッチラブコメ見ろ!!
- 或るひとつの未来について(板倉梓)
モッチーと春ちゃんのほんわか恋愛話。かみさま春ちゃんも出てくる。絵がかわいい。
- 宴(影由)
レイジングループの公式絵書いてる人。なんか急にシリアスめいたと思ったが2ページでコミカルになった。春ちゃん主役の宴の話。
- バイオレンスな彼女(二階堂ぽち)
千枝実の過去について、匠と房石が知る。ワイルドすぎる。たしかにいい足してるよね千枝実さん。
- 義くんと多恵さん(銅☆萬福)
休水の独りもん自分だけじゃねと気付いて焦る義次が同じ独り身の多恵バアを女扱い。かおりさんの慌てぶりが面白い。
- ほぉお!!りかこメシ
同じ作者。手の込んだりかこさんの嫌がらせご飯に喜ぶ能里さんかわいい。
- かわいいりっちゃんとかわいがるボク(磯谷友樹)
モッチーとりかこさんの話。りかこさんと寝たことをよく覚えてるモッチーがりかこさんとアレコレする。一番エロいなーと思った(次点で或るひとつの未来について)。
- ふわふわの加護(高野ひと深)
義次の髪が金髪アフロになってみんな癒される話。なんて幸せな宴なんだ。
- やすみずメモリアル(たいぼく)
りかこさんが学生になって房石さんに一目惚れ、する。という夢オチ。
- ラッコはおやつに入りますか?(遠藤海成)
千枝実と房石さんが水族館デート。ワラスボたしかにエイリアンすぎる。ラブラブすぎるこのふたり。
千枝実×房石さん モッチー×春ちゃん 能里さん×りかこさんがレイジングループのカップリングでは人気なのかな。義次メインの話が2つもあったのは面白かった。一方でめー子さんの影がとても薄い。たぶん1コマぐらいしかまともにセリフない。レイジングループのキャラクター好きなら読んでおいて損はない。