かきたまじる

駅メモ・リヴリー・ノベルゲームが好き

最近むかついたこと

ペットボトル飲料をよく飲む。きょう健康診断があったが、健康診断の終わりに、「清涼飲料水はこんなにも体に悪い!」みたいなことをつらつらと書いた展示があったが、それでも、飲む。美味しいからだ。しかも毎週毎週、新商品が現れる。

どんな魔法をかけてるのか知らんが、無色透明なフルーツジュースの新フレーバーや、はたまたサイダー、コーラの亜種、ガツンと強い炭酸飲料、バリエーションに富んだ清涼飲料水たちは工夫を凝らしたデザインのペットボトルに入っている。

きっとメーカーの人たちが、売れる売れないを考えて、必死に作ったであろうそれを飲まないわけがなかった。ふつうにおいしいし。うん。

そういえば、毒を持った動物は皆目立つような体の色をしているらしい。ヤドクガエルとか。それと同じで、清涼飲料水が毒というならば、毒だから皆目立つように、気をひくように、おいしそうに見せるラベルに身を包んでいるのではないだろうか。

今日もペットボトル飲料を買う。一口飲む。改めてラベルを見る。そこには、こうあった。

「開栓前によく振ってからお飲みください」

ひとこと。
このひとことがただ小さく書かれているのが目に付いた。開栓後に見てしまった。それも飲んだ後に。どうして、どうして、もっと早く言わないんだ。こんな小さい字、誰も見ねえよ。もっと大きく書けってんだよ。そうだな、ジュースの名前くらいどえらい大きさで書けよ。そしたらみんな、気づくから。男でも女でも幼稚園児でも保育園児でも小学生でも大学生でも社会人でも老人でもきっと分かるから。よく振って飲まなきゃいけないってことによ。

そんなことが一度二度ではなく毎回起きた。
だからさ。
もっと大きく、そのラベルみたいに目立つように書けよ。
大事なことだろ。
ただでさえおいしい清涼飲料水をよりおいしくするためには振らなきゃいけないんだろ!開栓前に!

しかし私も馬鹿ではない。学んだ。今度は開栓前によく振ってから飲むぞ。えい。ぶんぶん振り回したその清涼飲料水は……炭酸だった。

何が起こったかなんて説明するまでもない。

想像してみたまえ。炭酸飲料を振るとどうなるか。
そう、炭酸飲料のラベルにはこうあるのだ。振らないでくださいってな。うん、重要なことはもっと目立つように書こうよ。

清涼飲料水は振らなくたっておいしいさ。振ることでそんなダメージがあるくらいなら振らなくてもいいじゃないか。でもやっぱりさ、万人が気づくように目立つところに書こうよ。ね。私みたいなやつをひとりでも地球上からなくすためにな。そんなことを考えながら綾鷹を開栓して一口飲んだ。蓋を閉めた。そしたら蓋に思いっきり書いてるじゃないの。よく振ってからお飲みくださいってな。目立つところに書いてあんじゃん。私馬鹿だったわ。


written by iHatenaSync