結婚主義国家のショートストーリーの感想をひとつずつ読むたびに追記します。
種を撒いた日
沙羅が結婚し、桜を産んだ後、桔梗と出会う話なのだが、沙羅さんはやっぱりすごく器の大きいヒロインだなーと思いました。桔梗の髪飾り、あれは沙羅さんからもらったものなんですね。ただ8歳にして達観しすぎな気がする桔梗さん。…あんな親だから?あと誠也が6歳の頃から誠也さんで面白いなあと。誠也のキャラが好き。
桔梗編
一緒に抹茶クッキーをつくるふたりの様子が描かれていてほほえましかった。素直になったらいいのになあ。
沙羅編
1人で生きていたいと信念があるのになんとかして妻のプレゼントを選ぼうとする雅文さんとそれをすべて見通している沙羅さん。そして桜がとってもかわいい。
椿編
自分の名前をなんとか呼んでもらいたい誠也が面白すぎて愛おしい。
ポスターって…、ポスターって…。
誠也はガーベラと並んで憎めない好きなキャラクターです。
雛菊編
結婚主義国家の体制が崩れてからある日のデートを思い返すふたり。なんというか…幸せそうでいいなあ。18のときの結婚式のマフラー、この時に買ったんですね。あの結婚式、信治がめちゃくちゃかっこよくて、好きです。
茜と彩芽編
姉妹でおんなじ人好きになっちゃったのかなあ…と思いました。茜のヘアピン、あかねの花をかたどっているらしい。この物語のヒロインは皆、名前と同じ花のヘアアクセサリーをつけておりますね。
すみれ編
独身監獄やってる間、世間はお祭り騒ぎだ、とときどき本編で出てきてたが、その内容が具体的に出てくる。椿と誠也のお絵描き勝負で爆笑した。キラキラ輝いたみかんの絵を冷静に「妻」と答える椿がおもしろい。
小百合編
小百合の話だが、彼女が亡くなった後なので一切出てこない。反政府組織に明斗が入ったきっかけとか活動の様子が出てくる。昴の元カノが出てきたのでちょっと驚いた。ちょい役だと思ってました。
ガーベラ編
ガーベラと明の1日。お風呂に振袖で入ったり友達の名前を知らなかったり大量の電球を送ったりと、ガーベラの奇行がひかる1日。でもちゃんとお互いのこと大好きでいいですね。
開花した日
この話よかったです。コメディはもちろん、ガーベラと誠也のかけあいが面白い。
雛菊と信治の結婚パーティーに呼ばれた雅文のスピーチでまた泣きそうになった。
「わたしは、結婚をしてよかったと思う」
「1人の時間も好きだ。ーーー他人との時間も好きだ」
あああ、最序盤でひたすら1人で生きたいと言っていた彼が、こんなことを言うようになるなんて!!!ほんとうに良い話でした。