かきたまじる

駅メモ・リヴリー・ノベルゲームが好き

結婚主義国家

最近、ギャルゲーをいろいろ勧められて遊んでいるのだが、そのギャルゲーが終わってしまった。なにかまたギャルゲーをしたい。…そこでふと、存在を知っていたがやっていないギャルゲーを思い出した。結婚主義国家である。

 

結婚主義国家を知るきっかけになったのは最悪なる災厄人間を捧ぐをプレイしたことだった。同じ会社のノベルゲームだった。(一緒に行きましょう逝きましょういきましょうはしたのにね!)レビューで絶賛されていたが遊ばなかったので、これを気にやってみよう、と思ったのだ。

 

結論をいうと、めちゃくちゃ面白かった。

後回しにしたのが意味不明なレベルで面白かった。この結婚主義国家は、「18歳になるまでに結婚しなければ処刑される」という制度の国に生まれた8組のカップルの話からなる群像劇である。以下印象に残ったヒロインの話をさせてもらおう。

 

桔梗さん。自ら死ににいく酔狂ものの少女である。が、死してなお莫大な影響力を残すカリスマだ。桔梗お姉様と呼びたくなる。いや呼ばせてくれ。1年後、4年後、6年後…、未来をよんでいるかのように彼女は用意周到だ。そして、小百合、桜、その他大勢…の憧れの対象になってしまう、そんな計り知れない影響力をもつ彼女。お姉様である。

 

沙羅さん。余命いくばくかの彼女は、1人で生きたいと願った男に騙されて結婚することになる。…が、死してなお莫大な影響力を残しているもう1人のヒロインである、と思った。騙されているうちの彼女は一心に男を愛し、騙されたことを知った後も、それを否定することもなく、受け入れた。器の広さたるや…、泣いた。

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雛菊さん。14歳の彼女は18歳の恋人と結婚することができずに苦しむ。彼女の話は結婚できずに終わってしまうのだ、が…。とりあえず一言。「わたしは雛菊!!14歳よ!!!」…結婚式の壇上で彼女が叫ぶシーンが2回ほどあるんですけどね、それがもうね。死ぬほどかっこいいんですよ。小柄な体で一生懸命に主張するその姿がね、たまらなくいとおしい。好き。

 

印象がかなり強かったのは上記の3名のヒロインになります。あとは面倒見の良すぎる茜さん、すみれさん、小百合さん、みないい子です。…あ。あと、ガーベラさん。

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狐面をかぶった変人ガーベラさんですが、話を読み終える頃には彼女のことが可愛くてたまらなくなっています。なんだかこの子はほっとけない!…そう思うのです。

 

そして8組の話全部読んだ後が本番です。愛情試験という隠れチャプターが読めるようになります。ハンカチを持ってティッシュもそばに置いた方がいいです。筆者は5回くらいボロ泣きしました。

 

この愛情試験はそれまでは8つの話を一つにまとめるような話でして、今まで見てきた8つの話をとある人物の目から見ていくようになります…。その人物がまさかのあの人。作中で一番不評をかっているであろう男性です。

 

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ときどきこれまでになかった選択肢が現れますがどっちを選んでも大差ないです。(真剣に選んでしまった)

そして最後まで読み切るとゲームのタイトル画面が変わる!

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後ろを向いていた沙羅が振り向き満開の桜のバックに母娘で微笑む。なんて素晴らしいんでしょう。もっと早くやればよかった。いや、本当に。ウォーターフェニックスをわたしは今後も応援しています。