かきたまじる

駅メモと日常

本心

「マチネの終わりに」で平野啓一郎さんを改めて知ってから「ある男」「本心」とか「かたちだけの愛」とかいろいろ見ています。個人的にはマチネの終わりにがいっっっちばん好きです。いや、わたし別にイケメンは好きなわけじゃないですけど、(結婚しようとする女性に対し)福山雅治に「だから、止めに来たんだよ」とか言われたら落ちるでしょうふつう。

 

本心は近未来的な日本が舞台で、ぶっちゃけ内容は難しくてよくわかりませんでした。

 

母親を「自由死」で失った主人公が大金払ってバーチャルフィギュアとして母を蘇らせます。そこで母親に対してそこまでするんかい!と突っ込んでしまったのでたぶん合わないんだと思います。バーチャルフィギュアの母を母たらしめるために母の友人と会って話をさせるわけです。が、この友人が「整形・セックスワーカーしてた」女であり、美人で知的なのは良い事ですが、…主人公、惹かれていく。シェアハウスしてしまう。ちょっとまって!お母さんの友人ですよ…?!!!

 

さらに主人公の仕事を通じて主人公がとある有名人と仲良くなるんだが、その有名人もこの友人を好きになる。なにこの三角関係。

 

主人公は自分の出自を探しています。その過程で母親の不倫相手に会っています。こうしたことが平野啓一郎らしい文体でみゃくみゃくと書かれているんですが、だめだ理解が追いつかない。

母親の愛人に会ってどうする。母の友人に恋してどうする。結局その人は主人公の父親ではなく、主人公は精子提供で生まれたことがわかるわけですが。そういえばなんか前も読んだな精子提供。ああ思い出した「ひそやかな花園」だった、角田光代さんの小説だったか