かきたまじる

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恋は雨上がりのように 10 感想

恋は雨上がりのように」が完結したので、感想を書きます。

 

最初ネット広告でこの作品を知り、17歳と45歳の恋愛と聞いて、いかがわしい漫画かと思いきや普通の純愛でした。

 

恋愛としては、店長とあきらをはじめとして、加瀬さんとその義理のお姉さん、吉澤とユイちゃん、吉澤とあきら、などいろんな恋愛模様が作中で繰り広げられたんですが…

 

どれも成就せず!

 

吉澤とあきらは最初見た時から完膚なきまでにあきらが吉澤に脈なしで、叶わないんだろーなー、というのはわかります。途中まかないのサンドイッチを吉澤に頼む展開があり、吉澤はそれに期待を寄せていましたが、あれは今まで頼んでた加瀬さんに頼みづらくなったから吉澤に頼んでただけで、加瀬さんとの仲が改善されてからはまた塩対応。吉澤へのマフラーを編むユイちゃんが吉澤についうっかりそれを見られそうになった時にはキッツイ顔で「出てって」…だからこの二人はないなぁというのはわかるんですけど、まさかの全部、うまくいかない、という展開。

 

店長とあきらは、あまりの年の差に、最初は店長が、「これってドッキリなんじゃ」と信じず、「返事をすることはできない」と常識的な返事を返す。それでもあきらのアタックに、デートしたり、抱きしめちゃったり…しまいには、あきらへの恋心を自覚する。やっぱり読んでると叶うのか?と思うし、叶ってほしい!とも思う。最終巻はあきらが正月に店長の家を訪れる話が中心ですが、結局二人の仲が進展することはありませんでした。

 

店長は、あきらのまっすぐな思いを見て、自分はもうそんな世界にいない…と思う。いろいろあったけど、結局最初の「返事をすることはできない」ままでした。

 

あきらはバイトを辞めて、陸上に復帰。これはあきらの思い出としてしまわれて、登場人物たちそれぞれも新たな道に進むのかもしれない。

 

吉澤とユイちゃんは絶対うまくいくだろーなと思いましたが、まさかのダメでした。吉澤もユイちゃんに気がありそうだったのになぁ。

 

喜屋武とサッカー部の先輩ぐらいしかうまくいきそうな二人がいない…

 

最終的に陸上に復帰したので、なんかいい感じに終わりましたが、恋愛ものとしては、不完全燃焼気味でした。

 

あきらの「雨宿りしてただけだよ。もう大丈夫」っていう言葉を見て、今までのあきらは「怪我して陸上できない」雨に対して、「雨宿り」をしてたようにも見えました。

 

でも、絵柄が書き込まれていて登場人物たちが表情豊かに行動している様は読んでいて楽しかったし、きっとみんなこの恋愛がうまくいかなかったとしても、明日を生きていくんだろうなって感じがしました。

 

10巻のクリアカバー付き特装版は、カバーを外すと店長が現れ、その上にクリアカバーを載せるとあきらと店長が重なり一つのイラストに。裏は栞から飛び立つ青い鳥のイラストが現れます。

 

やや不完全燃焼気味ですが、これはこれで一つの終わり方だなぁと思いました。