かきたまじる

鉄は熱いうちに打て

僕はまた同じ過ちを繰り返した

これはぼくと、手帳の物語。

ぼくは手帳に対してこだわりがある。一年を共にする雑貨なのだ。それこそ、恋人のように四六時中いっしょにいるのだから、恋人を選ぶかのような丁寧さが要求されると、ぼくは思っている。

そんな僕が今年の相棒として選んだのはNOLTYU365イージアングリーンだ。去年NOLTYを使った僕が思ったことは、「ページ数が足りない」ということだった。だから今年は1日1ページ手帳に絶対挑戦してやる。僕は一人、意気込んでいた。

NOLTYにはペンホルダーがついていなかったため、ゴム付きペンケースを併用して手帳とともに筆記用具を持ち歩いた。時々それは不便だった。しかし、NOLTYU365にはもともとペンホルダーがついていた。

僕は用事を3色で色分けしている。ペンを持ち替えるのは大変面倒であるため、3色プラスシャーペン付きボールペンを愛用している。パイロットのこの筆記用具は滑らかにボールペンとシャーペンの切り替えができるので僕のお気に入りである。

しかしそんなお気に入りの筆記用具にも弱点があって、それは太いということだった。筆記用具が太いせいで、NOLTYU365のペンホルダーにはぎゅうぎゅう詰にしなければ入らなかった。なかなか入らないので無理矢理押し込む。時には威勢良く叩きつけた。さすがに周りにも驚かれる。

さてそんなに乱暴に扱っていると恋人にもそっぽを向かれてしまったようだ。ペンホルダーが無残にも引きちぎれるまでそう時間はかからなかった。ある日、手帳を開いたらあるはずの筆記用具がなかった。鞄の中に転落しているのを見つける。ペンホルダーは引きちぎれてしまい、もうその用途では使えそうにない。
こんなことが前にもあった。そう、このときだ。

ただペンホルダーが壊れたからといって、そのままにしておくことは至極できない。僕にとってそれは我慢ならないことだった。代わりを見つけるしかない。僕は雑貨屋にひた走る。

代わり。つまりペンホルダーだが、いろいろなものが置いてある。だが僕の琴線に触れるものは一つとしてなかった。ただ、琴線に触れようが触れまいが、ペンホルダーはどうしても買っていかねばならない。

まずエントリーナンバー1。可愛らしい猫のキャラがあしらわれたペンホルダー。デザインは申し分ないが、ペンホルダーのホルダー部分が小さい。入らないかもしれない。値段は妥当な感じだ。

エントリーナンバー2。ハート飾りがあしらわれた金色のバネのペンホルダー。金色がゴージャスで高級感がある。ただ、デザインが今ひとつだ。そのハート飾りはない。英文も書かれているが、自分には合わない。値段は一番安い。バネなので問題なく入れることができそうだ。

エントリーナンバー3。赤縁眼鏡がデザインされた銀色のペンホルダー。こちらはデザイン、サイズともに合格点だ。ただし値段が少し高い。

さて考えてみよう。これらをつける場所。つまり手帳の最終ページ、もともとあったペンホルダーのところにつけるのだ。どうせデザインは手帳のページで隠れる。デザインにこだわっても仕方がない。それならばもう、バネで広がるものでいいじゃないか?そうして僕はエントリーナンバー2を購入する。

僕の手帳は今日また少し変化を遂げた。毎日少しずつ僕色に染まっていくきみが大好きなのさ。
written by iHatenaSync