かきたまじる

駅メモ・リヴリー・ノベルゲームが好き

賞味期限

最近全く自炊をしない。冷蔵庫の中にあるごぼうは二ヶ月も前のもので、昨日久しぶりに取り出したら食べられそうにないので処分した。卵もおそらくかなり前のものだ。炊飯器を開けると黄色く固まったご飯が鎮座している。ゴミ箱の中は弁当のゴミで溢れている。

我ながら酷い有様であるなあと思い、昨日は久しぶりに自炊をした。豚汁にして冷蔵庫の中にあった残り物をすべてぶちこんだ。おいしかった。

それからいつものようにグルーヴコースターで最近はまっている曲satisfictionリミックスを叩く。この曲はもうそろそろアーケード版ではプレイ回数通算100回を超えそうなほど遊んでいる。この曲には色々思い出がある。久しぶりにグルーヴコースターアーケードを遊んでこの曲に一目惚れし、ノーマルクリアを目指しゲームセンターに通い詰め、やっとクリアした頃に原曲の存在を知り、解禁するまで連コイン。そしてつらいときいらいらしたときはとにかくこの曲をやりまくり、ストレス発散にも役立った。泣きそうになりながら遊んだこともあったっけな……

この曲に出会ったのは二ヶ月前のことだった。ふと、冷蔵庫のごぼうと同じ月日を経ていると思う。ゲームは食べ物ではない。なので腐るとか、そういうことはない。しかし、自分の中の熱意は熱しやすく、冷めるのも早い。そういえば好きになった曲を何回も何回と毎日聞いて、絶対飽きないと思ってたあの曲も、一週間もしたら聞かなくなった。

初めて漫画の男性キャラに一目惚れしてから次のキャラに一目惚れするまでの間は三ヶ月ほどだった。今も好きだが、当時ほどの熱意はない。それからあのキャラクターに忠誠を誓うこと半年、兄貴に柄まで通されること半年、夢を見ること半年……すべてすべて、終わって行ったことだ。賞味期限はとっくの昔に切れてしまった。

いつも、怖い。賞味期限が切れてしまうことが。自分がそれを嫌いになるわけではないのだが、好きだけどそんなに熱をあげるほどでもないという状態になることが。賞味期限が切れたことを認めたくなくてうじうじ好きだ好きだと言い続けても、やはり終わったという気持ちに嘘はつけまい。

satisfictionを遊ばなくなるいつかその日は来るのか。たぶん、いや、絶対来るだろう。新たな熱を注げるものが現れているのかもしれない。賞味期限が切れるその日、私は一体どうしているのだろう。
written by iHatenaSync